雑記

非常食を食べよう!「尾西の携帯おにぎり」で楽しく防災訓練

万一の備えに買った非常食、買っただけで満足していませんか?

アキラ
アキラ
ふふっ、わたしのことですね。

地震・台風・豪雨と、ここ数年災害のニュースを耳にすることが増えた気がします。

さらに結婚を契機に、防災意識が高まり少しずつ防災用品をそろえるようになりました。

そのなかでも非常食はバリエーションも豊富で、食事に関することということもあり、楽しみながら選んだ節があります。

しかし、実際の非常時に初めて非常食を作るということになると、「こんなはずではなかった…」という思いをすることがあるという話を聞きました。

そこで今回、揃えていた非常食を作って食べてみました。

すると、知っているのとやってみるのとでは結構な違いで、とにかく手間取るし、非常食のおいしさを十二分に発揮できない結果に。

今回は非常食として人気の高い「尾西の携帯おにぎり」を作っています。

  • 非常食なんて簡単に作れるでしょ
  • 非常時は食べるものがあれば味は二の次
  • 「尾西の携帯おにぎり」気になってた
  • 非常食って何を揃えたらいいの?

という方はぜひ参考にしてみてくださいね。

非常食を日常で食べる意味

非常時に食べるのが非常食なのに、なぜ平時に食べるのか?

確かにその通りです。

しかし、普段から非常食を食べておくことは、非常時への備えとして3つの意味があります。

  1. 口に合うか確認する
  2. 食べ慣れた味にしておく
  3. 作り方を把握しておく

ひとつずつ見てみましょう。

1.口に合うか確認する

せっかく備蓄しておいた非常食が、食べてみたらおいしくなかったというのはつらいものがあります。

元自衛官の方のこんなツイートもありました。

自衛隊は非常時のプロフェッショナル。その言葉には説得力があります。

非常時においしくないものを食べるのはしんどい。

逆においしいものだったら、それだけで気持ちが軽くなるかもしれません。

非常時には小さなことが大きなストレスになることがあります。

購入した非常食は「おいしい」と思えるものかどうか、味を確かめておきましょう。

2.食べ慣れた味にしておく

一回味を確認するだけでなく、定期的に食べておくことで食べ慣れておくことも大切です。

非常時でも「いつもの味」が食べられれば、ストレス要因を減らすことにつながります。

特に小さなお子さんの中には、食べたことのないものはなかなか食べてくれないというタイプの子もいるでしょう。

実際震災時にお子さんが食べてくれないママさんの実体験もありました。

アレルギー持ちだと支援物資に頼るのはさらに難易度が上がりますね。

子どもが食事をしてくれないと親としても精神的に消耗してしまいます。

家族全員の非常時のストレス軽減のため、訓練も兼ねて定期的に非常食を食べておくことをおすすめします。

3.作り方を把握しておく

実際に作ってみて一番強く感じたのは、この「作り方を把握しておく」ことの意義でした。

もちろん作り方がそれほど難しいわけではありません。

しかし、パッケージの作り方をいちいち確認しながら作るのは、平時でもそれなりのストレスを感じました。

いらぬストレスを感じないためにも、作り方を理解しておくのは大切な訓練になります。

尾西の携帯おにぎりを作ってみた!

引用:尾西食品株式会社ホームページ

今回作ったのは、昨年購入した「尾西の携帯おにぎり」です。

テレビやインターネットの非常食特集でもよく登場するので、みたことある、家にあるという方も多いのではないでしょうか。

商品の詳細や作り方、実際に食べてみた感想をレポートします。

尾西の携帯おにぎりとは?

「尾西の携帯おにぎり」はアルファ米のご飯でできています。

アルファ米というのは、炊いたお米を急速、かつ水分をコントロールしながら乾燥させたもの。

この製法をとることによって、お湯や水を加えるだけでもっちりとしたおいしいご飯ができあがるのです。

しかも5年間の長期保存が可能。

定期的に食べながら買い足すのに十分な期間で保存が可能です。

味のバリエーションは以下の4種類。

  • わかめ
  • 五目おこわ
  • 昆布

私が昨年購入したのは鮭・わかめ・五目おこわの3種類が3個ずつ入った9個セットで、今回はわたしがわかめ、夫が鮭を食べてみました。

公式ネットショップやAmazonなど各種ネットショップで購入可能です。

簡単だけど奥深い作り方

「尾西の携帯おにぎり」の作り方は以下のとおり。

  1. 切り口①を開封し、脱酸素剤を取り出すして、袋の底を広げる。
  2. 袋表面のシールをはがして、お湯または水を袋表面のラインまで注ぎ、袋のチャックをしっかり閉める。
  3. チャックを締めた後、20回ほど振り混ぜて待つ。(お湯なら15分、水なら60分)

カップラーメンのような簡単さです。

1.切り口①を開封し、脱酸素剤を取り出すして、袋の底を広げる。

鮭を開封すると開けてすぐのところに脱酸素剤が入っていて、すぐとりだせる親切設計に感動すら覚えました。

しかし、わかめの脱酸素剤はかなり下の方にあり、ちょっと泣きそうでした。

アキラ
アキラ
すごく取り出しづらかった…。保管しているうちに下に潜り込んでしまったのかも。

脱酸素剤をとってから中をのぞいてみると、乾燥しきったアルファ米はパッケージの半分ほどしか入っていないのがわかります。

これがふっくらした炊き立てご飯に戻るのだから、技術ってすごいなあと感じ入ってしまいます。

2.袋表面のシールをはがして、お湯または水を袋表面のラインまで注ぎ、袋のチャックをしっかり閉める。

これが袋表面のシール。QRコードを読み込めば作り方動画を確認できるとのことです。

アキラ
アキラ
非常時に動画を見る余裕はないだろうなあ。スマホがどうなってるかもわからないし。

こういうことを平時にチェックしておくのも大事ですね。

今回はこの作り方動画は見ずに、まっさらな気持ちで作っていきます。

そしてこちらがシールをはがした後の注水ライン。

ここまでお湯を注いでいきますが、勢いがいいとパッケージが倒れそうでドキドキします。

アキラ
アキラ
実はこの時、袋の広げ方を間違っていました!正しい広げ方なら安心してお湯を注げます。

3.チャックを締めた後、20回ほど振り混ぜて待つ。

ここでパッケージを降るのですが、なんせ沸騰したばかりの熱湯が入っているので結構熱い。

あまり熱くない、端を持って揺らすように振ります。

これならあまり熱さを感じずに振ることができるのですが、食べるときになって小さな失敗になってかえってきました。

アキラ
アキラ
ここも失敗ポイント。しっかり上下に振らないと味にムラが…。しっかりチャックを閉めれば、上下に振ってもお湯はこぼれませんでした。

食べてみた感想

待つこと15分。

あんなカラッカラだったアルファ米がふっくらご飯になりました!

パッケージの切り口にそって開ければ、ご飯に触らずにパクっと食べられます。

食べてみると思いのほか柔らかめ。ちょっとお湯が多かったのかもしれません。

味はおいしいけど少し薄めかな?と思ったら、最後の方が味濃い目に。

お湯を入れた後の振りが足りなかったようです。

振る目的が「お湯を均一にいきわたらせること」だと思い込んでいたのですが、実際は「味(調味料)を均一にすること」だったようです。

そのためには揺らす程度では足りなかったのでしょう。

反省ポイント

実際作ってみてわかったポイントは色々ありました。

  • 脱酸素剤は下に潜り込んでいることもあるので心して開封する
  • お湯を入れるときには量・勢いを慎重に ← そもそも袋の広げ方を間違っていたことが後日判明
  • 振るときは全体がしっかり混ざるように降る

非常時にこれらのポイントを一切知らずに作ると、気持ちはあせるし、おいしさも十分に味わえないしで、しんどくなってしまうのではないかと思います。

今回、実際に作ってみて「こういうこともあるんだな」とわかっておくことで、本番で少しでも余裕がもてるのではないでしょうか。

尾西の携帯おにぎりリベンジしてみた!

せっかくおいしくて便利な「尾西の携帯おにぎり」なのに、わたしが失敗ばかりしてしまったせいで商品のよさが伝わらない気がしたので、五目おこわでリベンジしました。

アキラ
アキラ
動画を確認しながら再チャレンジ。比べ物にならないほどおいしく仕上がりました!

正しい作り方を動画でチェック

まずは動画で作り方をチェック。

パッケージのQRコードから視聴できます。

公式ページからも視聴が可能です。

6言語対応!アルファ米商品の作り方紹介動画はこちら(公式ホームページ)

ふむふむ…。袋の底の広げ方とか、お湯の量とか色々間違っていることを発見。

修正ポイント①袋の底は横に広げるように開く

こちらの写真のように、袋の足の部分を横に広げるように開くとお湯を入れるときも安定します。

前回はここがわかっていなかったので、お湯がこぼれないかハラハラしてしまいました。

修正ポイント②お湯は線の下側くらいまでそそぐ

このお湯を入れる目安となる線が結構太いんですよね。

見やすさを考えるとベストなのですが、線の上側まで行ってしまうと仕上がりは柔らかめになってしまうと感じました。

実際に動画を確認すると、わかりづらいけど線の下すれすれくらいの量を入れているように見えます。

引用:尾西食品株式会社ホームページ

修正ポイント④お湯を入れた後しっかり上下に振る

前回、振りが甘かったせいで味にムラができてしまいました。

動画をみてしっかり振り方を確認します。

引用:尾西食品株式会社ホームページ

スクショがぶれるくらいしっかり振ってます!

どこを持てば熱くないかもわかるので、やはり動画で予習は大切です。

修正ポイント⑤開く前に形を整える

パッケージの作り方にはなかった、動画だけのマル秘テクニックがこれ。

開く前に袋の上から形を整えるとよさそうです。

汚い手で申し訳ありません。

でも、こっちのほうがおにぎりらしく仕上がりそうですね。

さあ、完成です!

食べてみた感想

おそるおそるパッケージを開けると、しょうゆの香りがふわっと広がります。これは期待大!

さらに切り口を開け進めると、お釜を開けた瞬間のような、炊き立てご飯のにおいが。

においだけでもっちり感が伝わるってすごい!

食べてみると固さもちょうどよく、水加減もパーフェクトの仕上がりです。

五目おこわというメニューのチョイスもあるのかもしれませんが、香り・味・食感のどれをとっても非常食とは思えないくらい、高い満足感がありました。

簡単に作れる非常食と言えど、正しい作り方を予習しておくことでここまで違いを感じるという点も新しい発見でした。

尾西の携帯おにぎりを作ってみて感じたこと

今回、最初に作ったふたつとリベンジの五目おこわと、夫が食べる分まで全部一人で作ってしまいましたが、家族で食べるなら一人一つずつ作ってみるのが良いのではないでしょうか。

実際の非常時には誰が作れる状態にあるかわかりません。

全員が作り方を分かっていることも大切です。

尾西のアルファ米を使ったシリーズはアウトドアシーンの活用もおすすめ。

楽しみながら自分の分を作れば、レジャーと訓練を兼ねることができますよ。

非常食は定期的に食べよう

購入から一年間、ノータッチだった「尾西の携帯おにぎり」を作ってみました。

初めて作ると手探りな部分も多く、作り方の失敗しやすいポイントにも気づくことができました。

商品のおいしさも自分の舌で確認できて大満足!次は夫にも作らせつつ、新しいものを買い足していこうと思います。

我が家にまだない、昆布味も食べてみたいところ。

みなさんもぜひ、お家に眠っている非常食を定期的に食べて、味や作り方を確認してみてくださいね。